私が初めて格安スマホに乗り換えたのは2016年7月。J-PHONE時代から15年以上使い続けてきたソフトバンクから、楽天モバイルへと乗り換えました。
そうすると、ソフトバンクでは毎月7,000円以上かかっていたスマホ代が、楽天モバイルではたった2,000円で済むようになりました!
毎月5,000円、1年間で60,000円もの節約ですので、国内旅行はもちろん、海外旅行にも行けるぐらいお得になります。(私も格安スマホマネーで2017年は沖縄旅行に行きました!)
でも、「格安スマホって本当に大丈夫なの?ちゃんと使えるの?」と不安に思われる方も多いですよね。
そこで、格安スマホ・格安SIMに対する不安や疑問を解消し、安心して乗り換えられるように、わかりやすくまとめました。
◆◆目次◆◆
格安スマホ・格安SIMとは?

まずは格安スマホと格安SIMについて、通信サービスを安く提供できる仕組みや専門用語など、基本的なところをわかりやすく解説します。
そもそも「SIM」って何?
「スマホ」と言えばiPhoneやAndroidなどのスマートフォンがすぐに思い浮かびますよね。
しかし、「SIM」と言われてもピンと来ない方、結構多いのではないでしょうか。
「SIM」とは、電話番号などの情報が記録されているICチップのことで、「SIMカード」とも呼ばれます。
あなたが今利用しているスマホの中には、このSIMカードが入っており、SIMカードがないと電話やインターネットを利用することはできません。

ドコモ・au・ソフトバンクの大手通信3社のことを「キャリア」と言いますが、キャリアでスマホを購入するとSIMカードがセットされた状態で手渡されます。
そのため、あまりSIMカードの存在を意識することはありませんでしたが、SIMカードがあるからこそ電話やインターネットを利用できるのです。
格安SIMと格安スマホの違い
SIMカードは各通信会社から発行されますが、格安スマホ会社から発行されるSIMカードのことを「格安SIM」と言います。
同じスマホでも、ドコモのSIMカードを使うとドコモの利用料金がかかりますが、格安SIMを使うと格安スマホ会社の利用料金で済むため、スマホ代を安くすることができます。
それに対して、「格安スマホ」は割安な通信サービスの総称として使われることが多いです。
格安スマホと格安SIMを厳密に区別する必要はありませんが、格安SIMと言えばSIMカードのことに限定されるのに対して、格安スマホはジャンル名のようなもっと広い意味で使うことができます。
SIMフリースマホとは?
「SIMフリースマホ」という言葉も聞いたことがあるかもしれませんが、簡単に言うと格安SIMでも利用できるスマホのことです。
大手通信キャリアで購入したスマホは、他社のSIMカードが利用できないように、「SIMロック」がかけられています。
それに対して、SIMロックがかけられておらず、格安SIMも含めてどのSIMカードでも利用できるスマホが「SIMフリースマホ」です。
例えば、ドコモで買ったiPhoneはドコモでしか使えませんが、Appleストアで買ったSIMフリー版のiPhoneは、どの通信会社でも利用することができます。
また、キャリアで購入したスマホでも、「SIMロック解除」をすれば格安SIMで利用できるようになります。
SIMロック解除は各キャリアで無料でできますので、今お使いのスマホはそのままで、格安SIMで安く利用することも可能です。
ただし、格安SIMによっては使えない機種もありますので、乗り換え前に格安スマホ会社のホームページで、動作確認されているかどうか必ずチェックしてください。
格安SIMには「音声通話SIM」と「データSIM」がある
格安SIMには、通話もインターネットもできる「音声通話SIM」と、通話ができないインターネット専用の「データSIM」の2種類があります。
キャリアから格安スマホに乗り換える方で、これまでと同じように通話もインターネットも利用したい場合は、音声通話SIMを契約します。
音声通話SIMであれば、「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」も利用できますので、今お使いの電話番号をそのまま格安SIMに引き継ぐことも可能です。
データSIMは、タブレット端末をインターネット専用で使いたい場合や、電話専用のガラケーとインターネット専用のスマホで2台持ちする場合などに利用されます。
データSIMは通話機能が付いていない分、音声通話SIMよりも安い料金で利用することができます。
データSIMにはさらに、「SMS機能付き」と「SMS機能なし」の2種類があります。
「SMS(ショート・メッセージ・サービス)」とは、電話番号を使って短いテキストメールを送受信できるサービスのことです。
データSIMでもSMS認証が必要なサービスを利用したい方は、SMS機能付きのデータSIMをお選びください。
格安スマホはどうしてそんなに安いの?
キャリアから格安スマホに乗り換えると、月々のスマホ代を半額以下にすることも可能です。
その理由は、格安スマホ会社はキャリアのネットワーク回線を借りているからです。
自社でアンテナを建てたり回線設備をメンテナンスしたりするコストがかからないため、格安で通信サービスを提供することができます。
しかも、キャリアの回線を利用することで、通信エリアもキャリアと同じになります。
キャリアと同じように使えて、月々のスマホ代が半額になるのですから、格安スマホへの乗り換えは本当におすすめです。
MVNOとサブブランド
自社で回線を持たずに、キャリアの回線を利用して通信サービスを提供する事業者のことを「MVNO」と言います。
MVNOとは、「Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体サービス事業者)」というよくわからない言葉の略ですが、要は「格安スマホ会社」のことと思っておけばいいです。
ただ、格安スマホ会社には2種類あって、MVNOの他に「サブブランド」と呼ばれる形態もあります。
サブブランドとは、大手通信キャリアの格安スマホ事業で、「Y!mobile(ワイモバイル)」と「UQモバイル」がそうです。
ワイモバイルはソフトバンク、UQモバイルはauと同じKDDIのグループ会社が提供している格安スマホです。
どちらもテレビCMをガンガン打っているのでご存知の方も多いと思いますが、多額の宣伝費用をかけられる背景にはキャリアの存在があります。
MVNOとサブブランドのどちらがいいのか、ざっくり言うと、安さで選ぶならMVNO、質で選ぶならサブブランドがおすすめです。
店舗数も多くサポートも安心なのはサブブランドですが、2年縛りがあったり途中から料金が上がったりしますので、よりお得にスマホを利用したい方にはMVNOがおすすめです。
格安スマホ用語まとめ
格安SIM | 格安スマホ会社が発行するSIMカード |
---|---|
格安スマホ | 格安SIMとスマホ本体との組み合わせ |
MVNO | キャリアから回線を借りて格安スマホのサービスを提供する事業者 |
サブブランド | 大手通信キャリアが提供する格安スマホ |
SIMフリースマホ | どの通信会社のSIMカードでも利用できるスマホ |
SIMロック | 他社のSIMカードで使えないようにロックをかけること |
SIMロック解除 | 他社のSIMカードでも使えるようにロックを解除すること |
音声通話SIM | 通話もインターネットもできる一般的なSIMカード |
データSIM | 通話ができないインターネット専用のSIMカード |
SMS | 電話番号を使って短いテキストメッセージを送受信できる機能 |
MNP | 今使っている電話番号を他社へ引き継げるサービス |
格安スマホは通信速度が遅い?

格安スマホのメリットは、何と言っても月々のスマホ代を大幅に安くできることです。
私の場合は、ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えたことで、毎月7,000円以上かかっていたスマホ代が、2,000円以下で済むようになりました。
しかし、それだけ安くなる分、デメリットももちろんあります。
格安スマホのデメリットの中でも、一番不安に思われる方が多いのが「通信速度」です。
スマホ代がいくら安くなっても、通信速度が遅くてインターネットを快適に利用できなかったら、後悔してしまいますよね。
しかも、格安スマホで料金が安くなることはプランを見ればわかりますが、通信速度は実際に使ってみないとわかりません。
そこで、格安SIMを20枚契約している私が、格安SIMの通信速度を測定調査しています。
格安SIMの通信速度の測定結果(2018年1月25日 @東京)
2018年1月25日(木)に、東京都内6カ所で格安SIMの通信速度を測定しました。
その時の測定結果のうち、MVNO代表の「楽天モバイル」とサブブランド代表の「ワイモバイル」の通信速度をまとめたのがこちらです。
測定場所 | 時間 | 下り(ダウンロード)速度 | 上り(アップロード)速度 | ||
---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | ワイモバイル | 楽天モバイル | ワイモバイル | ||
飯田橋 | 10:30頃 | 29.29Mbps | 26.03Mbps | 31.17Mbps | 27.93Mbps |
渋谷 | 12:30頃 | 0.18Mbps | 7.77Mbps | 2.46Mbps | 10.73Mbps |
六本木 | 15:20頃 | 14.99Mbps | 27.63Mbps | 14.48Mbps | 20.47Mbps |
新橋 | 18:30頃 | 1.22Mbps | 23.87Mbps | 26.87Mbps | 17.53Mbps |
新宿 | 20:20頃 | 2.87Mbps | 16.19Mbps | 31.90Mbps | 24.60Mbps |
池袋 | 22:00頃 | 8.58Mbps | 22.37Mbps | 29.54Mbps | 14.77Mbps |
まず、下り(ダウンロード)速度とは、ウェブサイトや動画を読み込んだり、アプリをダウンロードしたりする時の速度です。
上り(アップロード)速度は、LINEを送ったり、Instagramに画像をアップロードしたりする時の速度です。
通信速度の単位である「Mbps(メガビーピーエス)」とは、1秒間に何メガビットのデータをやり取りできるかを表しています。
1メガビットは約0.125メガバイト(MB)に相当しますので、1Mbpsで約0.125MBのデータを送受信できる速度です。
測定結果からわかる通り、サブブランドである「ワイモバイル」の方が通信速度が速いです。
特にお昼休みの12:30頃と、帰宅ラッシュの18:30頃は、楽天モバイルの通信速度は大幅に低下してしまいましたが、ワイモバイルは10Mbps以上の高速通信を維持しています。
楽天モバイルなどのMVNOは、キャリアの回線の一部を借りて格安スマホのサービスを提供しています。
そのため、その一部の回線にインターネットのアクセスが一気に集中すると、通信速度が遅くなってしまいます。
それに対してサブブランドは、実質キャリアが運営しているようなものですので、回線の量に限りがなく、MVNOよりも通信速度は安定しています。
1MbpsでもYouTube動画は視聴できる?
楽天モバイルに限らず、MVNOの格安SIMは、平日昼間(12:00~13:00)と夕方(18:00~19:00)は通信速度が遅くなってしまいます。
特にお昼休みの時間は1Mbpsを切る速度にまで低下してしまいますので、LINEの送受信やニュース記事の閲覧など最低限のことしかできません。
通信速度が1Mbps出ていれば、YouTube動画を標準画質(480p以下)で再生できるレベルですので、たいていのことはストレスなくできます。
しかし、いつでもスマホで高画質動画を見たいというような方には、MVNOよりもサブブランドをおすすめします。
MVNOとサブブランドはどっちがおすすめ?
いつでもどこでも高速で快適にインターネットを楽しみたい方には、通信速度が安定しているサブブランドがおすすめです。
しかし、サブブランドはキャリアのような2年縛りがあったり、月額料金が2年目から高くなったりするので、よりお得なのはMVNOです。
MVNOでも、普段は快適な通信速度でインターネットを利用することができます。
極端にネットにつながりにくくなるのは平日昼間だけですので、そこを許容できるのであれば、サブブランドよりもMVNOの方がおすすめです。
乗り換え前に知っておきたい!格安スマホのデメリット

実店舗が少なく電話やチャットでのサポートになる
格安スマホ会社は実店舗の数が少なく、申し込み手続きや契約後のサポートも、電話やオンラインチャットが主な手段となります。
格安スマホは、店舗の運営費や人件費も抑えることでお得な料金を実現しています。
逆に言うと、大手通信キャリアの料金が高いのは、サポート費用にコストをかけていることが大きな要因の一つです。
どうしても近くに店舗がないと困るという方は、サブブランドの「ワイモバイル」か「UQモバイル」がおすすめです。
どちらも店舗数はかなり多いので、近くでショップを見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
店舗がなくても、ちょっとしたことなら自分で調べて解決できるような方であれば、サブブランドよりも料金がお得なMVNOで十分かと思います。
料金と店舗でのサポートのどちらを重視するかで、MVNOの格安スマホにするかサブブランドにするかお選びください。
LINEのID検索を利用できない
格安スマホのデメリットとして意外と知られていないのが、LINEのID検索を利用できないということです。
LINEのID検索を利用するには「年齢認証」が必要ですが、LINEの年齢認証は、大手通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のシステムと連動して行っています。
そのため、ほとんどの格安スマホが、LINEの年齢認証ができず、ID検索を利用できません。
対処法としては、パソコン版のLINEをインストールすれば、年齢認証をしなくてもパソコンからID検索することは可能です。
また、友だち追加したい友人の電話番号かメールアドレスがわかれば、「招待」という機能を使うことができます。
「招待」とは、自分を友だち追加してもらうためのURLを、遠くにいる友人にメールやSMSで送信できる機能です。
URLを受信した友人が、あなたをLINEの友だちに追加することでつながることができますので、ID検索ができなくてもそこまで不便ではないかと思います。
どうしてもスマホでID検索を利用したい方は、「LINEモバイル」か「ワイモバイル」なら年齢認証ができるため、ID検索も利用できます。
特にLINEモバイルは、LINEがデータ消費ゼロで使い放題ですので、LINEをフル活用したい方には一番おすすめです。
キャリアのメールアドレスが使えなくなる
格安スマホに乗り換えると、「@docomo.ne.jp」、「@ezweb.ne.jp」、「@softbank.ne.jp」といったキャリアのメールアドレスが使えなくなります。
しかし、格安スマホでも「Gmail」や「Yahoo!メール」などのフリーメールを使って、スマホでメールの送受信をすることもできるので、まったく不便はないかと思います。
また、格安スマホ会社の中には、独自のメールアドレスを無料で取得できるところもあります。
例えば、楽天モバイルは「@rakuten.jp」、mineo(マイネオ)は「@mineo.jp」というメールアドレスを無料で発行してもらえます。
これなら、フリーメールを持っていない方や、アカウントを作りたくないという方も安心ですね。
格安スマホでスマホ代が毎月5,000円安くなりました!

私は2016年7月に、ソフトバンクから楽天モバイルに乗り換えました。
ソフトバンクの頃は、スマホ代を毎月7,000円以上支払っていましたが、楽天モバイルでは毎月2,000円以下で済んでいます。
毎月5,000円以上安くなったので、1年間で6万円もの節約です。
ソフトバンクと楽天モバイルの料金比較
乗り換え前 (ソフトバンク) |
乗り換え後 (楽天モバイル) |
|
---|---|---|
基本料 | 1,700円 (スマ放題ライト) |
0円 |
データ通信料 | 5,000円 (5GB) |
1,600円 (3.1GB) |
ウェブ使用料 | 300円 | 0円 |
合計 | 7,000円 | 1,600円 |
※価格は税抜き表記。
6万円あれば何ができるのかと言うと、沖縄旅行にも行けるんですね!
私は2017年夏に、沖縄へ2泊3日の旅行に出かけましたが、その時の旅費が大人1人あたりちょうど6万円ぐらいでした。
6万円あれば高級温泉旅館にも泊まれますし、時期や場所によっては海外旅行にも行けますよね。
格安スマホへの乗り換えは、ただの節約ではなく、生活をより豊かにしてくれる手段として本当におすすめです。
自分の使い方に合ったプランを選べるのも大きなメリット
格安スマホは、自分の使い方に合った無駄のないプランを選べるのも大きなメリットの一つです。
私の場合は、ソフトバンクでは「スマ放題ライト」という「5分かけ放題付き」の基本プランに、データ容量「5GB」で契約していました。
しかし、楽天モバイルでは「5分かけ放題なし」でデータ容量「3.1GB」のプランで契約しています。
その理由は、単純に楽天モバイルのプランが私にはちょうど良いからです。
「スマ放題ライト」は通話をする人もしない人も月額1,700円の基本料金がかかるので、通話をあまりしない私には不要でした。
友人や家族との通話はLINEを使うことが多いですし、「5分かけ放題とか無駄だなぁ」とずっと思っていたのです。
データ容量についても、自宅ではWi-Fiを利用するので5GBも使うことはほとんどありませんでした。
ソフトバンクでも「1GB」と「2GB」のプランはありますが、たいして安くなりませんし、楽天モバイルの3.1GBプランで月額1,600円というのはかなり魅力的でした。
格安スマホのプランは選べる容量も細かく分かれていますし、かけ放題もオプションで必要な方だけ付けることができます。
このように、スマホ代がただ安くなるだけでなく、自分にぴったりのプランを選べる格安スマホは本当におすすめです。
キャリアと格安スマホの料金比較
私の場合は、プラン内容を下げることでスマホ代を月5,000円節約することができましたが、まったく同じプラン内容でも、格安スマホなら半額以下になります。
ソフトバンクでは、「5分かけ放題」「5GB」のプランで月額7,000円ですが、実はドコモもauも基本料金はまったく同じです。
ドコモ・au・ソフトバンクの料金比較
ドコモ | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
基本料 | 1,700円 (カケホーダイライト) |
1,700円 (スーパーカケホ) |
1,700円 (スマ放題ライト) |
データ通信料 | 5,000円 (5GB) |
5,000円 (5GB) |
5,000円 (5GB) |
ウェブ使用料 | 300円 | 300円 | 300円 |
合計 | 7,000円 | 7,000円 | 7,000円 |
※価格は税抜き表記。
それが楽天モバイルなら、データ容量「5GB」のプランが月額2,150円、「5分かけ放題」のオプション料金が月額850円ですので、まったく同じプラン内容でも月額3,000円で済みます。
キャリアと楽天モバイルの料金比較
キャリア | 楽天モバイル | |
---|---|---|
基本料 (5分かけ放題) |
1,700円 | 850円 |
データ通信料 (5GB) |
5,000円 | 2,150円 |
ウェブ使用料 | 300円 | 0円 |
合計 | 7,000円 | 3,000円 |
※価格は税抜き表記。
つまり、まったく同じプラン内容でも、キャリアから楽天モバイルに乗り換えると毎月4,000円、1年間で48,000円も節約できます。
夫婦2人で96,000円、家族4人なら192,000円、税込にすると20万円以上もの節約になるんですから、今すぐにでも格安スマホに乗り換えることをおすすめします!
2年縛りの途中でも格安スマホに乗り換えた方がお得?

今すぐにと言われても、「今解約したら違約金がかかるし、更新期間に入ってからにしよう」と思われた方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、契約期間満了まで4カ月以上残っている方は、違約金を払ってでも格安スマホに乗り換えた方がお得です。
キャリアの2年縛りは自動更新に注意
大手通信キャリアは2年契約となっていることが多く、2年以内に解約すると、3社とも9,500円の違約金が発生します。
契約期間が終わると2か月間の「更新期間」となり、その期間に解約すれば違約金はかかりませんが、放っておくと2年契約が自動更新されてしまいます。
更新期間に入ってもキャリアから連絡があるわけではなく、自分で把握しておかないといけないため、気付いた時には既に自動更新されていたという方も多いかと思います。
それゆえに「2年縛り」なんて言われているのですが、更新期間を待つよりも思い立った時に格安スマホに乗り換える方が絶対おすすめです。
違約金を支払っても2~3カ月でペイできる
何度も言っておりますが、キャリアから格安スマホに乗り換えると、月々のスマホ代を4,000~5,000円安くすることができます。
そのため、違約金の9,500円を支払っても、2~3カ月でそれ以上の金額を節約することができます。
つまり、更新期間まで長くても4カ月以上残っている方は、格安スマホに乗り換えた方がお得です。
また、更新期間まで1カ月以内ならタイミングよく乗り換えられるかもしれませんが、2~3カ月ある場合は忘れてしまう可能性があります。
思い出したとしても、乗り換えるのが面倒になってしまい、実際にそうやって高いスマホ代をなんとなく払い続けているという方も多いです。
格安スマホへの乗り換えもそうですが、節約は思い立った時に始めるのが一番おすすめですよ。
格安スマホの選び方

総務省の統計によると、格安スマホのサービスを提供する事業者の数は、2017年9月末時点でなんと約750社もあるとのことです。
※出典「総務省|電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表」
それだけ格安スマホの競争が激化しているということですが、すべてを見比べる必要はありませんし、750社なんて私でも調べられません。
また、格安スマホ会社は今後淘汰されていくと見られており、2017年11月には「フリーテル」が「楽天モバイル」に買収されるなど、強い会社だけが生き残っていくと思います。
そのため、まずは今後も生き残っていくであろう格安スマホを選ぶことが重要です。
大手企業が運営している格安スマホを選ぶ
格安スマホを選ぶうえで一番重要なポイントは、大手企業が運営している格安スマホを選ぶことです。
格安スマホは、簡単に言ってしまえばキャリアから回線を借りるだけで始められる事業ですので、ベンチャーなど規模の小さな会社でも参入しやすい業界です。
楽天モバイルに買収されたフリーテルもまさにベンチャー企業で、会社の規模に見合わない派手な広告を打っていたのも破産の原因の一つです。
競争の激しい格安スマホは、利益率が低いうえに広告を打たないと認知もされないという厳しい業界ですので、体力のある大手企業の方が安心です。
楽天が運営する「楽天モバイル」、ソフトバンクが運営する「ワイモバイル」、KDDIグループの「UQモバイル」など、大手企業が運営している格安スマホを選びましょう。
料金が安くて通信速度が速いのは当たり前
格安スマホが出始めの頃は、通信速度の遅さが問題になっていましたが、今ではほとんどの格安スマホが、回線増強により通信速度は十分な速さとなっています。
とは言え、通信速度が快適かどうかは、実際に使ってみないことにはわからないので不安ですよね。
そこで、トクセツでは20枚の格安SIMを契約中の私が、実際に格安SIMの通信速度を測定調査しています。
トクセツでおすすめするのは、十分な通信速度で快適にインターネットを利用できる格安スマホだけですのでご安心ください。
独自のサービスや特徴のある格安スマホを選ぶ
「大手企業が運営している」「料金がお得」「通信速度も速い」だけでは、格安スマホをまだまだ絞り切れません。
その中から、自分の使い方に合ったぴったりの格安スマホを選んでいきます。
そのために重要なのは、他の格安スマホにはない独自のサービスや特徴が、自分の求めるものに合っているかどうかです。
例えば、楽天モバイルは楽天スーパーポイントが貯まるという、他の格安スマホにはない特徴があります。
そのため、楽天市場でよくお買い物をされる方や、楽天カードで支払うことが多い方には楽天モバイルがおすすめです。
実は私も、楽天カードを持っているからという理由だけで楽天モバイルに乗り換えましたが、それで本当に良かったと思いますし、今でもメインで利用しているのは楽天モバイルです。
このように、他にはない独自のサービスや特徴を比較して、自分に合った格安スマホを選ぶのが一番おすすめの方法です。
これからトクセツが厳選した「超!おすすめの格安スマホ会社 5選」をご紹介しますので、ぜひこの中から自分にぴったりの格安スマホをお選びください。
超!おすすめの格安スマホ会社 5選
超!おすすめの 格安スマホ会社 5選 |
おすすめポイント |
---|---|
楽天モバイル 公式サイト ![]() |
楽天ポイントがお得に貯まる!一番おすすめ! |
ワイモバイル |
ソフトバンク品質で安心!通信速度が速い! |
LINEモバイル 公式サイト |
LINEのID検索も可能!LINEやSNSが使い放題! |
OCNモバイルONE 公式サイト |
端末が安い!セットで乗り換えるなら一番おすすめ! |
BIGLOBEモバイル 公式サイト |
YouTubeも見放題!エンタメフリーがヤバい! |
一番のおすすめは楽天モバイル!
出典: 楽天モバイル公式サイト
一番おすすめの格安スマホは、私もメインで利用している「楽天モバイル」です。
特に楽天市場でよくお買い物をされる方や、楽天カードでお支払いすることが多い方は、楽天モバイル一択で間違いないかと思います。
料金プランも、月々の高速通信容量から選ぶ一般的なプランだけでなく、「スーパーホーダイ」という独自のプランがあります。
「スーパーホーダイ」とは、「5分かけ放題」と「通信速度最大1Mbpsで使い放題」という2つのサービスが、セットでお得になった料金プランです。
「通信速度最大1Mbpsで使い放題」というのは、月間の高速通信容量を使い切ってしまった後も、1Mbpsの速度でデータ通信を利用できるサービスです。
1Mbpsの速度でも、下表の通りYouTube動画を標準画質(480p以下)で再生できるレベルですので、普通にインターネットを利用することができます。
出典: 楽天モバイル公式サイト
そのため、スーパーホーダイは、実質データ通信が使い放題とも言える、お得で安心のプランです。
品質で選ぶならサブブランドのワイモバイルがおすすめ!

ワイモバイルは、ソフトバンクのサブブランドですので、平日昼間(12:00~13:00)も通信速度は安定していますし、店舗数も多いのでサポートも安心です。
2年目以降の月額料金が高くなってしまうのと、キャリアと同じように2年契約による縛りがあるのがデメリットですが、安さよりも品質で選ぶならワイモバイルが一番おすすめです。
UQモバイルもauのサブブランドですが、ワイモバイルの方がおすすめです。
その理由は、UQモバイルもワイモバイルもまったく同じ料金プランなのですが、UQモバイルは「5分かけ放題」なのに対して、ワイモバイルは同じ料金で「10分かけ放題」です。
さらに、UQモバイルではLINEのID検索が利用できませんが、ワイモバイルはLINEの年齢認証ができるため、ID検索も可能です。
そのため、サブブランドの格安スマホなら、ワイモバイルが断然おすすめです。
LINEモバイルはLINEのID検索もできる唯一のMVNO!

LINEのID検索を利用するには年齢認証が必要ですが、LINEの年齢認証は大手通信キャリアのシステムと連動して行うため、格安SIMではLINEの年齢認証ができず、ID検索を利用できません。
しかし、ソフトバンクのシステムを利用する「ワイモバイル」と、MVNOでは唯一「LINEモバイル」だけがLINEのID検索を利用できます。
また、LINEモバイルは、LINEアプリがデータ消費ゼロで使い放題です。
月間の高速通信容量を使い切ってしまっても、LINEは高速通信で使い続けることができるので安心です。
さらに、Facebook・Twitter・Instagramもデータ消費ゼロで使い放題になるプランもあり、SNSの利用が多い方にもおすすめです。
OCNモバイルONEは端末セットが一番お得!

端末(スマホ本体)も新しくしたい方には、OCNモバイルONEが一番おすすめです。
OCNモバイルONEで、音声通話SIMと端末をセットで購入すると、端末代金がかなり安くなります。
機種によっては、他の格安スマホ会社よりも1万円近く安くなる場合もありますので、とてもお得です。
また、NTTコミュニケーションズが運営している格安スマホですので、サービスの質も高く安心して利用できます。
料金も他の格安スマホと同じようにお得ですので、端末とセットでなくてもおすすめです。
動画・音楽を楽しむならBIGLOBEモバイルが一番おすすめ!
出典: BIGLOBEモバイル公式サイト
BIGLOBEモバイルのおすすめポイントは、月額480円で対象の動画・音楽を容量無制限で視聴できる「エンタメフリー・オプション」です。
YouTubeをはじめ、AbemaTV・U-NEXT・Spotify・AWAなどの人気コンテンツを、速度制限を気にせずに思いっきり楽しむことができます。
例えば、1日1時間YouTubeを視聴すると1カ月で約7.2GB、音楽も1日2時間聴くと1カ月で約5.1GBもの容量を消費します。
出典: BIGLOBEモバイル公式サイト
それが月額480円でデータ消費ゼロになるので、プランの基本容量を下げることができ、月額料金の節約につながります。
スマホで動画・音楽をたくさん楽しみたい方には、BIGLOBEモバイルが一番おすすめです。
iPhoneを格安SIMでお得に使う方法

日本ではiPhoneのシェアが約66%と3分の2を占めており、当サイトをご覧いただいている方もiPhoneユーザーの方が多いかと思います。
※出典: 「statcounter」の統計データ
私も元々iPhoneユーザーだったのでよくわかりますが、iPhoneの使いやすさに慣れてしまうと、Androidに替えるのはかなり気合が要りますよね。
実際にそれが嫌で格安スマホへの乗り換えを迷っている方も多いと思いますが、iPhoneも格安SIMで利用できるのでご安心ください!
iPhoneを格安SIMで利用する方法は、
①今お使いのiPhoneをそのまま利用する方法
②SIMフリー版iPhoneを利用する方法
③格安SIMとセットで購入する方法
の3通りがあります。
今お使いのiPhoneをそのまま利用する方法
まず、ドコモのiPhoneをお使いの方は、ドコモ回線を利用する格安SIMであれば、基本的にそのまま利用することができます。
どうしてもau回線の格安SIMを利用したい場合は、SIMロック解除をすれば使える可能性もありますが、おすすめはしません。
auとソフトバンクのiPhoneをお使いの方も、au回線の格安SIMよりも、SIMロック解除をしてドコモ回線の格安SIMで利用されることをおすすめします。
au回線の格安SIMでは、au側のコントロールにより、iPhoneのテザリング機能が使えません。
そのため、iPhoneを格安SIMで利用するなら、ドコモ回線の格安SIMがおすすめです。
ちなみに、ソフトバンク回線の格安SIMであるワイモバイルでも、SIMロック解除をすれば、ドコモ・au・ソフトバンクのiPhoneを利用できます。
MVNOではなくサブブランドの格安SIMを利用したい方は、ワイモバイルをお選びください。
SIMフリー版のiPhoneを利用する方法
Appleストアで購入できるSIMフリー版のiPhoneであれば、基本的にどの格安SIMでも利用することができます。
ただし、SIMフリー版のiPhoneであっても、au回線の格安SIMではテザリング機能が使えませんのでご注意ください。
SIMフリー版iPhoneも、ドコモ回線の格安SIMがおすすめです。
格安SIMとセットで購入する方法
格安スマホ会社でもiPhoneを取り扱うところが増えております。
例えば、楽天モバイルではiPhone SE/6s/6s Plus、ワイモバイルでもiPhone SE/6sをセットで購入することができます。(2018年2月9日時点)
iPhone X/8/8Plusのような最新機種ではありませんが、十分な性能で価格もお手頃なのでおすすめです。
iPhoneを格安SIMで利用する時の注意点
iPhoneを格安SIMで利用したい方も、乗り換える前に必ず、動作確認されているかどうかをご確認ください。
古い機種だと使えなかったり、テザリングなど一部の機能が使えなかったりする場合もあります。
また、au回線の格安SIMでは、SIMフリー版のiPhoneでもテザリング機能が使えませんのでご注意ください。
繰り返しになりますが、iPhoneを格安SIMで利用するなら、ドコモ回線の格安SIMかワイモバイルがおすすめです。
格安スマホへの乗り換え方法

格安スマホはネットで簡単に申し込むことができます。
近くに店舗があれば直接行って申し込むこともできますが、特に土日や平日の夕方は混み合っていて、長い待ち時間が発生する場合もあります。
自宅からネットで申し込む方が、店舗に行く手間も省けますし、いつでも自分の都合の良い時間に申し込むことができるのでおすすめです。
キャリアから格安スマホに乗り換える方法を、順番に解説します。
キャリアからMNP予約番号を取得する
まず、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用して、今お使いの電話番号をそのまま格安スマホへ引き継ぎたい方は、格安スマホを申し込む前に、キャリアから「MNP予約番号」を取得します。
MNP予約番号は各キャリアから簡単に発行することができますが、15日間の有効期限がありますので、格安スマホに乗り換える直前に取得してください。
MNPを利用しない場合は、キャリアの解約手続きが必要ですが、スマホが使えない不通期間が発生しないように、格安スマホの申し込みが完了してから手続きするようにしましょう。
格安スマホを申し込む
キャリアからMNP予約番号が発行されたら、格安スマホのお申し込み手続きを始めます。
格安スマホのお申し込みに必要なものは、「運転免許証などの本人確認書類」と「本人名義のクレジットカード」です。
本人確認書類は、スマホで撮った写真で大丈夫です。
運転免許証などの写真データをアップロードすることで、格安スマホ会社に提出できるようになっています。
お支払いは、ほとんどの格安スマホ会社がクレジットカード払いのみとなります。
そのため、本人名義のクレジットカードの登録が必要となりますが、クレジットカード払い以外のお支払いも可能な格安スマホ会社もあります。
例えば、楽天モバイルでは口座振替でのお支払いも可能です。
クレジットカードを持っていない場合、楽天モバイルなら口座振替をする銀行口座のキャッシュカードなどを用意すれば申し込むことができます。
MNP開通手続きをする
格安スマホのお申し込みが完了すると、早ければ3日ほどで端末やSIMカードがご自宅に届きます。
商品を受け取ったら、MNPで乗り換えの方は「MNP開通手続き」を行います。
MNP開通手続きは、格安スマホ会社の開通受付センターに電話したり、マイページからネットで手続きしたりする方法で、とても簡単です。
MNPが実行されて格安SIMに引き継がれると同時に、キャリアも解約となりますので、キャリアでの手続きは特に必要ありません。
APN設定をする
MNPが完了したら、APN設定を行います。
APNとは、Access(アクセス)、Point(ポイント)、Name(ネーム)の略で、スマホをネットワークにつなげるための設定を「APN設定」と言います。
専門用語で難しそうに聞こえるかもしれませんが、設定作業は非常に簡単ですのでご安心ください。
もちろんAPN設定のマニュアルも一緒に届きますので、まったく問題ないかと思います。
以上の流れで、格安スマホへの乗り換えはネットからのお申し込みで簡単にできます。
格安スマホへの乗り換えが早ければ早いほど、節約できる金額も大きくなりますので、今すぐ格安スマホに乗り換えましょう!