クラウドワークスは稼げない!?源泉徴収と手数料を元銀行員が解説

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスがある。

このサービスを利用して在宅で稼ぎたい主婦の方や、副業に興味がある方に、どうしても伝えたいことがある。

クラウドワークスやランサーズは止めた方がよい。

特にライターを目指したい方は止めた方がよいということは元銀行員の僕が、具体的な手数料や源泉徴収を算出して解説する。

僕がクラウドワークスとランサーズを使い始めた理由とは

僕自身、アフィリエイトサイトや旅行ブログなどを運営してきた。最初は自分で記事をゴリゴリ書いていたが、今ではほとんど記事を書かなくなってしまった。

その理由は、記事を書くのがとても労力がかかって、ズバット言えば「めんどくさい」からだ。

お金を払ってめんどくさい記事を書かずにすむのであれば、書きたくないのは人として当然の心理だ。

僕は記事を書くという努力をやめ、それを全て外注化した。

その外注化する手段としてクラウドワークスとランサーズを使い始めたのだ。

結果、クソみたいな価値のない記事が増え、サイトからの収益も激減した。

その理由は、グーグルの検索アルゴリズムの変更によるものが大きいのだが・・・・・。

いずれにしても、クラウドワークスとランサーズを使った結果、記事にお金をかけて時間を得る事には成功したが、運営していたサイトから得られる収益は激減してしまい、今では記事を外注することはなくなった。

素晴らしいデザインなどを制作されるデザイナーさんは多くいらっしゃるが、ことライティングに関しては外注化は考え物なのだ。

ということで、今は記事の外注化はしていない。

稼いでいる人は結構いるにはいるけど

まず、クラウドワークスやランサーズでどうしても稼ぎたいという方をとめるつもりは僕にはない。

実際にそこそこ稼いでいる人がいるからだ(本当はとめたいけど)。

僕が経営している会社はクラウドワークスでは発注者側なので稼いでいる人がいることは良く分かる。

以下はあるクラウドワークスに登録されている方の条件だ。

この方はクラウドワークスの中でも、トップクラスの実績がある方だ。

つまり、めちゃくちゃ稼げたとして、この方がだいたいの上限だということを認識してほしい。

前置きがながくなり恐縮だが、紹介しよう。

・時間単価:2,000円~
・稼働可能時間/週:41時間以上

このデータを見る限り、この方は週に8万2,000円(2,000×41)以上を稼いでいるはずなので、1ヶ月で約33万円(8万2,000円×4)を稼いでいることになる。

週に41時間以上ということは、月~金曜だとしたら1日8時間労働ということだ。お昼休みの1時間を入れたとすれば9~18時まで働くということになる。

月に33万円程度であればまあ、かなり良い方ではないかと思う。

ただ、少しからくりがあるのだ。それが手数料だ。

クラウドワークスは手数料が高め

月に33万円の仕事でも、実は33万円がそのまま自分の口座に振り込まれるわけではない。

何故なら、クラウドワークスでは「システム利用料」が必要になるからだ。

システム利用料は、メンバー(受注者)から頂いており、割合は、契約金額(税込)に応じて5~20%と異なっています。

システム利用料の割合
– 「10万円以下」の部分:契約金額の20%
– 「10万円超20万円以下」の部分:契約金額の10%
– 「20万円超」の部分:契約金額の5%

例)
契約金額(税込)が25万円の場合、システム利用料は「32,500円」です。算出の内訳は以下の通りとなっています。

– 10万円以下の部分:2万円(20%)
– 10万円超20万円以下の部分:1万円(10%)
– 20万円超えの部分:2,500円(5%)

引用:https://crowdworks.secure.force.com/faq/articles/FAQ/10210?l=ja&url=10210

税込33万円の売上の場合、上記の計算方法で手数料を算出してみよう。

  • 10万円以下の部分:手数料は2万円
  • 10万円超20万円以下の部分:手数料は1万円
  • 20万円超えの部分:手数料は6,500円

合計で3万6,500円の手数料が必要となるのだ。結果として、税込33万円-3万6,500円で29万3,500円が手取りになると思いきや、そう甘いものではない。

実は、源泉徴収でさらに手取りが低くなるのだ。

源泉徴収でどのくらいの金額がひかれるのか

源泉徴収に該当する仕事と該当しない仕事がまずはある。

ライターの仕事については、厳密には国税庁が定める「原稿料」に関する仕事になるため、源泉徴収が必要だ。

参考:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2792.htm

クラウドワークスでも、以下の業務は源泉徴収の対象としている。

  • デザイン制作系
  • 原稿作成系
  • 翻訳
  • 写真撮影
  • 作曲

で、税込33万円の仕事でどのくらいの源泉徴収がかかるのかというと、3万1,197円(計算式:30万5,555円×10.21%)の金額がひかれるのだ。

つまり、29万3500円から3万1,197円が引かれるので、手取りは262,303円ということになる。

税込33万円だったのが、なんと手取りが約26万円と7万円もひかれてしまうのだ。

クラウドワークスのトップライターであっても、手取り26万円という事態について、あなたはどう思うだろうか?

じゃあ、どうやって稼げばいい?

ライターとして稼ぎたい方で、平日8時間記事を書いて、手取り26万円で十分という方は、この先は読まなくても良いと思う。

ただ、ライターとして稼ぎたいという方は是非とも続きを読んで欲しい。

クラウドソーシングを通さずに・・・・・・

まずはクラウドワークスやランサーズなどに登録して、仕事をこなし、経験値を増やしてほしい。

その中で、本当は違反行為だが、クラウドソーシングを通さずに直接契約したいという依頼者が現れるだろう

それは救いの女神のような存在にきっとなるだろう。

そんな素敵なタイミングに出会った時は、直接契約をして手数料分を稼いでほしい。

先ほどの33万円の事例ではあるが、直接契約にするだけで手取りは3万円以上増える。

情報発信せよ

そして、次に提案したいのは実際にブログを運営してみてはどうか?ということだ。

何故、サイト運営者がお金を払ってまでライターに記事作成を依頼するのかもう一度考えてみてほしい。

めんどくさいから依頼したと僕は説明した。それはそれで正しいのだが、サイト運営は適切なやりかたをすれば儲かるのだ。

儲かるからこそ、記事外注の費用が捻出できるということだ。

ブログ運営やサイト運営をしたことがない方は、サイトの問い合わせページから問い合わせしてほしい。

この仕事で5年近く飯を食っているので、少しはマシな提案ができるはずだと自負している。

でも、やっぱりクラウドソーシングはありがたいよね

これから在宅で仕事を始めたいけど、仕事をどうやってとってきたらいいか分からない人にとって、クラウドソーシングは本当にありがたい存在だ。

クラウドワークスやランサーズを批判してしまったが、そもそも僕が記事外注化に失敗した理由は、クラウドソーシングのせいではなく、発注方法が間違っていたからだ。

関係者の方、本当にごめんなさい。

読者で利用を検討されている方、これからもクラウドワークスとランサーズをよろしくお願いします。