総務省統計局の家計調査によると、2人以上の家庭で使用するガス代は1ヶ月あたり約5709円だといわれています(2014年調べ)。
「うちはもっとガス代が安い」という人もいれば、「みんなそれくらいだったの?うちはもっとガス代が大きいのに」という人もいるのではないでしょうか。
普段何気なく使っているガスですが、ちょっとしたことに気をつけるだけで必要な費用を節約することができます。
この記事では今すぐに実践できるガス代の節約方法について解説します。
一人暮らしでも家族と一緒に暮らしている人でも使えるテクニックばかりですので参考にどうぞ。
お風呂のガス代を節約する方法
家庭で使用するガスで最も電気代を使用するものがお風呂になります。
つまりお風呂の使用方法を改善することでガス代の節約になるということです。
具体的には次の点に注意して生活するとお風呂のガス代節約になります。
節約金額の算出は東京ガスの発表内容によるものです。
- お風呂の浴槽のお湯を張っている場合、沸かすときや入浴した後にこまめにふたをして年間で約2418円の節約
- 追い炊き回数を毎日1回ずつ減らすと年間で約1813円節約できる
- シャワーを使う時間を1日1分短くすると年間で約1755円の節約になる
- 家族の人数が多い場合は浴槽にお湯を張った方が節約になる
- 夏場はお湯の設定温度を下げると使用するガスの量が少なくなる
- 節水シャワーヘッドを使用する
台所のガス代を節約する方法
お風呂の次にガス代を消費しているのが台所です。
台所でのガス代を節約する方法には次のようなものがあります。
- 調理の時にフタを活用すると、フタを活用しない調理に比べて年間で約3434円の節約になる
- 調理器具の外周からはみ出る大きさの火の強さから中火~弱火にすると無駄なくガスが使用できる
- 鍋やフライパンの底の水滴をきちんと拭いてから火にかける
- ガス代がかからない調理方法は「炒める」、その次が「蒸す」で、煮ると最もガス代がかかる
- 肉や魚の冷凍品は冷蔵庫で自然解凍してから使用すると加熱時間が短縮される
- お湯は電気ケトルを活用する
- 卓上のIHクッキングヒーターを活用する
- 圧力鍋や保温クッカーを活用する
ガス代は契約の見直しでも節約できる
住んでいる地域にもよりますが、プロパンガスと都市ガスの2種類から使用するガスを選べるところもあります。
プロパンガスはLPガスと呼ばれるガスボンベが各家庭へと業者によって配達されて供給されています。
都市ガスはガス導管を通じて各家庭へとガスが供給されています。
そのためプロパンガスには配達のために人件費などの手間がかかっています。
その分料金に反映されることになり、プロパンガスは都市ガスよりも約1.5倍ほどの価格設定となっています。
都市ガスの方が断然安いですので、都市ガスに契約を変更するといいでしょう。
都市ガスがない地域の場合、オール電化にするという手段もあります。
ガスと電気の2種類を使用するよりも、電気に一本化した方が維持費は安くかかります。
ただし工事費用は施工会社によって異なるなど初期投資にそれなりに費用がかかります。
ガス代の支払い方法を工夫して節約につなげよう
「ガス代の節約術を全部試したけどもっと節約したい」という人は、ガス代の支払い方法を見直してみて下さい。
ガス会社によっては銀行口座からの振替にすることで割引が効くところがあります。
割引がない場合は、ガス代の支払いをクレジットカード払いに切り替えるとクレジットカードのポイントを貯めることができますのでおすすめです。
またプロパンガスの場合、ガス会社ごとに料金を設定する自由がありますのでメーカーによっては高めの価格設定である場合があります。
複数のガス会社がある地域であれば、他の会社に乗り換えたり料金の見直しをしてみると今よりもっとガス代を抑えることができることもあります。
まとめ
ガス代を節約する方法について解説しました。
効率よくガスを使用することでガス代を現在よりも節約することができます。
一つ一つは小さなことですが、積み重ねると年間でガス代に差が出ます。
また思い切ってオール電化に変えてみたりガス会社を変えてみることもおすすめです。