家計の節約になる保険見直しのポイント4選

家計が苦しいとき、様々な節約方法があります。

コツコツと地道な努力を積み重ねていくのも1つの方法ですが、年間で数万円単位の節約を実行したいのであれば保険の見直しは必須です。

しかしいくら安い保険に加入していても、いざという時の備えが薄ければ不安ですよね。

そこでこの記事では生命保険などの契約を見直すときに気をつけておくべきポイントを厳選して4点ご紹介します。

節約しつつもしものための備えになる情報ですので、ぜひ参考にして下さい。

まずはしっておきたい生命保険の基本

保険には火災保険や医療保険、生命保険などさまざまな種類があります。

中でも生命保険には様々な種類があるため「分かりにくい」と感じている人も多いでしょう。

多くの保険会社がありますが、生命保険は次の4つに分けられます。

終身保険タイプ

保障期間が一生続くタイプの保険です。

死亡保障がついているものが多く、家族のいる一家の稼ぎ頭に当たる人が加入していることが多い保険です。

定期保険タイプ

保障期間が限られているタイプの保険です。

保証期間中に被保険者が死亡すると保険金がもらえます。

しかし保証期間中に死亡しなかった場合、保険金はもらえません。

いわゆる掛け捨てタイプの保険金で、その分保険料は安めです。

年金保険タイプ

個人で加入する年金のような保険です。

そのため死亡保険金はありませんが、一定期間お金を積み立てておくと、年金が受け取れます。

もしも途中で被保険者が死亡した場合は、それまでに積み立てたお金相当の金額が返ってきます。

養老保険タイプ

保障期間が限られている保険です。

満期になると保険金を受け取る仕組みです。

また保障期間の途中で被保険者が死亡した場合も、死亡保険というかたちでお金を受け取ることができます。

生命保険の特徴について解説しました。

次からは実際に保険を見直すときにチェックしておくべきポイントを厳選して4点、解説してまいります。

何を目的にどんな保険に加入するのかハッキリさせる

あなたが現在加入している保険は、納得いくまで吟味して加入したものでしょうか。

「知り合いの保険セールスマンにすすめられたものに入っている」「CMをたくさんうっている大手メーカーのものに入ってみた」という人の場合、とりあえず保険に入っている状態です。

たとえば家族のいない独身者が死亡した際の保険が手厚く入院中の保証は殆どない生命保険に入った場合、もしもの怪我や病気にかかった場合も保険が意味を為しませんよね。

また若い頃は特に心配がなく、ある程度年齢を重ねてからリスクの上がる疾病に対する特約は、若い頃はつけていなくても平気です。

さらに最近では入院期間が短くなっていたり通院で済むように変わってきている病気もあり、入院だけではなく通院などにも適用できる保険を選ぶという手段もあります。

保険とは「自分が何を必要としているのか」というニーズに合わせた商品を選んで加入しなければ大きな無駄遣いとなります。

ですのでまずは自分が保険に何を求めるのか、目的をはっきりさせましょう。

その上で現在加入している保険の内容を見直し、「これはいらないな」と思うものがあれば特約を外したり保険商品そのものを変更したりして納得のいく内容と金額に変更しましょう。

支払い方法を見直す

保険には月々の支払いと半年分まとめて払う方法、一年分をまとめて払う方法の3種類の支払い方法があります。

同じ商品でも支払い方法によってかかる費用が異なります。

最も安くなるのは一年分をまとめて支払う年払いです。

保険にもよりますが、月々の支払いを年払いに変えただけで年間数千円の節約になる場合もあります。

またクレジットカードで支払える保険の場合だと、かなりのポイントが貯まりますのでクレジットカード払いだと節約になります。

よく分からないときは大手メーカーよりも総合窓口で相談

一度加入した保険をなかなか変更しない理由の1つとして、「複雑な内容を把握するのが面倒」という点が挙げられます。

保険は野菜のように、単純な価格の善し悪しでは比較しにくい商品です。

たとえば生命保険の場合は掛け金は若干高くても入院費用や働けない期間の保証が手厚い商品もあれば、掛け金は安いものの死亡時はともかく手術や入院費用はあまりカバーしていない商品もあります。

「小さい会社の保険よりも大手メーカーの方が色々と安心だろう」と加入している人も多いのではないでしょうか。

しかし保険も様々な会社の商品を比較して加入しなければ「安いけれどお得」にはなりません。

比較が大変という人は、いっそのこと複数の保険商品を扱う総合窓口で相談した方が楽で確実です。

特定の商品を扱っているわけではないので、平等に相談者にあった保険を提案してもらえます。

健康状態や持病によっては保険の解約は見送った方がいいこともある

「今は生活が苦しいから保険の内容のグレードダウンを覚悟した上でもう少し安い保険に入り直そう」と考えたときに注意したいことは、「今現在の自分の健康状態」と「保険商品の予定利率」です。

まず健康状態についてですが、生命保険や医療保険は加入時に「告知書」と呼ばれる保険会社の審査を通る必要があります。

病歴や現在の持病によっては、保険に加入できないこともあるのです。

そのため現在加入している保険を解約して別の保険に乗り換えようとしても、受け付けてもらえないというリスクもあるのです。

心配な人は新しい保険に加入してから古い保険を解約するようにしておくと、もしもの時の備えになります。

次に保険商品の予定利率についてですが、金融商品でもある保険は加入時期によって利回りが異なります。

特に加入した時期が昭和の末から平成の頭、バブルと呼ばれていた日本中が好景気に沸いていた時代の利率は現在よりも高いです。

そのため途中解約してしまうと同じような好条件で保険加入することはできなくなるので解約はやめた方がお得になります。

逆に最近加入した養老保険などは利回りがかなり悪くなっていますので、家計が悪化しているときは無理して養老保険に入るよりも解約しておいた方が月々の出費をおさえることができます。

まとめ

家計節約にかかせない保険の見直しについてご紹介しました。

惰性で1つの保険に入り続けるよりも、ライフスタイルが変化するタイミングごとに保険を見直した方が圧倒的にお得です。

私たちは年齢や生活スタイルによって必要とする保証の内容が変わってくるからです。

不要な保険内容を一新し自分にあった内容の保険に加入するだけで、大きく無駄を省くことができます。

「若い頃に加入したまま特にお世話になっていない保険契約がある」という人はぜひこれを機会に見直してみて下さい。