スーパーやドラッグストアの洗剤コーナーをのぞいてみると、食器用や洗濯用、住居用など実に様々な洗剤がそろっています。
特売日には「どうせ必要になるものだから」と大量に買い込んで、自宅にはストックの山があるという人も多いのではないでしょうか。
いくら必要でも大量に購入すると無駄遣いになってしまいます。
この記事では生活に必要と思われる洗剤の使用量を節約する方法を4点ご紹介します。
知っておくと日用品のストックを減らして、その分お金を貯めることができます。
ぜひ試してみて下さい。
食器用洗剤は薄めて使用する
みなさんは食器を洗うときに、食器用洗剤をスポンジに数滴つけてから使用していませんか?
お手持ちの食器用洗剤のラベルを一度よくご覧下さい。
ほとんどの商品が「水○○ccに対して使用量の目安は○ml」と記載してあります。
実は食器用洗剤をそのままスポンジにつけて洗うのは濃ゆすぎるのです。
「食器を洗うとすぐに肌が荒れて困る」という人は濃すぎる食器用洗剤が原因である場合が多いです。
まずは食器用洗剤はラベルに記載されている量で薄めてつかってみましょう。
今以上に食器用洗剤の使用量を節約できるようになります。
毎回食器洗いの度に計量するのは面倒ですので、空いた容器に1週間分ほど薄めて作った食器用洗剤を詰めておくと便利です。
使い方ですが、薄めた食器用洗剤は汚れた食器に直接かけて使用します。
軽くかき混ぜると脂汚れが浮くので汚れた水は捨て、軽く絞ったスポンジで洗うと簡単に食器についた汚れを落とせます。
いきなり脂汚れをスポンジで取ろうとすると、スポンジ自体が食器に汚れを伸ばしてしまうことになり、すすぐとき大量の水が必要となってしまいます。
面倒ですが、先に脂汚れを取り除いてからスポンジで洗うことで水道代と洗剤代を節約できます。
食器用洗剤はこんなもので代用することもできる

食器用洗剤だけではなく、別のもので食器についた汚れを落とすことができます。どんなものが使用できるのかご紹介します。
米のとぎ汁
米のとぎ汁は脂汚れを分解しやすいので、大きめのボウルやペットボトルにためておいて食器のため洗いに使用すると洗剤代わりに使えます。
しつこい脂汚れは米のとぎ汁に30分ほどつけておくと汚れが落ちやすくなります。
また米のとぎ汁はワックス代わりにもなるので、フローリングを水吹きするときにも使用できます。
うどんやパスタの茹で汁
うどんやパスタを茹でたお湯はそのまま捨てている人がほとんどでしょう。
しかし茹で汁にはサポニンという油汚れを分解する成分が含まれています。
米のとぎ汁と同じように、ため洗い用の水として使用しましょう。
使用済みの麦茶パック
使い終わった麦茶パックでそのまま汚れた食器をスポンジのように磨くと、不思議なほど汚れが落ちます。
お茶を作ったときはすぐにお茶パックを捨てずに、もう一度再利用しておくととても経済的です。
みかんの皮を使用する
みかんなど柑橘類の皮にはリモネンと呼ばれる油を分解する成分が含まれています。そのためみかんの皮の内側部分で食器をこすると、頑固な汚れも落としやすくなります。
洗濯用洗剤は適量を使用する
洗濯用洗剤はそれぞれの商品ごとに「○㎏の洗濯に対して○ml使用」と適量がパッケージに記載されています。
しかし実際には、多くの人が「汚れ物はたくさんの洗剤を使った方がしっかり汚れが落ちるにちがいない」と考えて多めに使っていることが多いといわれています。
ところが現実的には、たくさん洗剤を使っても適量の洗剤を使っても、汚れの落ち方は変わりません。
むしろたくさんの洗剤を使った分、きれいにすすぐために洗濯機はいつもより多くの水を使用することになり水道代が上がります。
洗濯用洗剤はきちんと計量して使うことで無駄遣いを防ぐことができます。
また汚れは冷たい水よりもぬるま湯の方が落ちやすいです。
お風呂の残り湯を使用すると水道代の節約はもちろん、洗剤も必要以上に使わなくて済むので一石二鳥の節約方法となります。
重曹を活用する
重曹は湿気とりやしつこい油汚れの洗浄、洗濯洗剤代わりと家の中の様々な場所で大活躍します。
価格も掃除用なら1㎏で400円ほど、食品用なら25gで100円ほどです。
あらゆる場所に使えて低価格なので、業務用を購入しておくとかなりの節約となります。
具体的にはどのような使い方があるのかご紹介していきます。
洗濯用洗剤+重曹で洗濯する
いつも使用する洗濯用洗剤の半分を重曹にかえて、そのまま洗濯機をまわすだけです。
簡単ですが、重曹は冷たい水には溶けにくいのでお風呂の残り湯などのぬるま湯で洗濯するのがポイントです。
これだけで普段使用している洗濯用洗剤の使用量を半分に節約することができます。
使用する重曹は「工業用」と明記されたものがおすすめです。
もしも洗濯用洗剤を使用しない場合は、重曹に加えてクエン酸と過炭酸ソーダを使用するとすっきりと汚れを落とすことができます。
使用する割合は重曹大さじ2に対してクエン酸小さじ1、過炭酸ソーダ大さじ1です。
またシルクやウールなどのおしゃれ着も、ぬるま湯に溶かした重曹で汚れを落とせます。
優しく手洗いしましょう。
クリーニング代の節約にもなります。
しつこい調理器具の汚れをとる
ぬるま湯に重曹を溶かし、食器を30分ほどつけておくと汚れが落ちやすくなります。
少量の食器用洗剤とともに重曹をスポンジに含ませて擦り洗いすれば洗剤の節約になります。
ただしテフロン加工の調理器具は擦り洗いには適しません。
重曹を加えた水をいれ、コンロで2分加熱してから普段通りに洗うと汚れが落ちます。
まとめ
洗濯や食器洗いなどに使用する洗剤を節約する方法について解説しました。
実は私たちは洗剤を使いすぎていることが多いのです。
汚れを落とすメカニズムを知っていると、無駄遣いを減らすことができます。
また重曹を併用すると節約量をアップさせることもできます。
ぜひお試し下さい。