家計の管理方法は人それぞれあります。
節約の基本は家計簿をつけることにあるのですが、中には「家計簿が面倒でつけられない、節約もできない」という人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが「封筒にお金を分けて管理する節約術」です。
節約テクニックを紹介する主婦向け雑誌などでもおなじみの方法です。
しかし実際にやってみると「なかなか雑誌で紹介されたようにはお金が貯まらない」とお悩みの方もいるでしょう。
実は成功させるためにはおさえておくべきポイントがあるのです。
この記事では封筒を利用した家計節約術と成功させるためのポイントについてご紹介します。
一度チャレンジしたものの上手くいかなかった人や、今からはじめてみようか考え中の人はぜひお試し下さい。
◆◆目次◆◆
封筒節約術の方法
まずは基本の封筒節約術のやり方について解説します。
- 封筒を用意する
- 封筒に用途別(食費や医療費など)の項目、もしくは第一週~第五週と記入する
- 給料日になったら現金をおろして銀行引き落とし分と貯金分を除いた現金をそれぞれの封筒に入れておく
- 買い物をするときは封筒の中からお金を財布に補充しておく
封筒節約術のメリットは、細かく家計簿をつけなくても封筒の中身を見れば
「今月の食費の予算はあと○円ある」「今週分の予算は使い切ったから、欲しかったこれは来週購入しよう」というように予算内でお金のやりくりができることです。
またたまに封筒にお金が残ることがありますが、それらは他の予算にまわさずにまるごと貯金にまわすと1年でそれなりの金額が貯まります。
何より節約の成果が目で見て実感できるのがモチベーションアップにつながります。
封筒は文房具店や100円ショップで購入したもの、銀行でもらえる無料の封筒などを使用すればOKです。
封筒節約術のポイント①封筒の数はあまり多くない方がいい
封筒を利用した節約を初めてやってみる人に多いのが「封筒をたくさん用意しすぎて面倒になってきて挫折した」という理由です。
たとえば食費・おやつ代・外食費・洋服代・ガソリン代・日用雑貨代・台所用品代・娯楽費・飲み代などなど、細分化すればするほど管理が大変になります。
最初は「食費・日用雑貨代」と「ガソリン代」などの大まかさで十分です。
慣れてきたり必要を感じたときに封筒を分けていけばいいでしょう。
特にトイレットペーパーなどの日用雑貨代と食品類の食費は同じお店で両方一緒に購入することが多いものです。
お会計の度にわざわざ2回に分けて精算したり、まとめて会計してあとからお互いの封筒にお金を入れたり出したりすると面倒で続かなくなってしまいます。
また項目毎にわけるのが面倒だという人は一週間ごとの予算を封筒に分けておく封筒節約術がおすすすめです。
一ヶ月は大体第一週~第五週までですので、用意する封筒も最大5枚で済みます。
封筒節約術のポイント②貯金は最初に分けておく

封筒節約術にチャレンジしてみる人の中には、「余った分は貯金に回そう」と考えて非常用に「貯金」という項目の封筒を用意する人もいます。
しかし「余ったら貯金」は「費用が足りなくなったからちょっと使っちゃおう」と使用する可能性が高いのでおすすめしません。
封筒に仕分ける厳禁は本当に必要な生活費だけにして、貯金用のお金は最初から専用の銀行口座に分けておいた方が貯金を成功させやすいです。
貯金用口座は定期預金にしておくと、そう簡単には下ろせなくなるのでおすすめです。
封筒節約術のポイント③無理な予算を組まない
封筒に生活費を小分けにする予算をあまりにもきつめにたててしまうと、「今月はピンチだからもう少しお金が必要」と銀行で追加の引き出しをしてしまうリスクが高くなります。
不意の出費の度にATMに出かけると手数料が無駄にかかってしまったり、「足りなかったら困るから少し多めにお金を下ろしておこう」となってしまい結局節約にはなりません。
十分に予算については考慮し、「多少は我慢も必要だけど、生活を圧迫するほど無理な金額」にならないように注意した方が貯金に成功しやすくなります。
封筒節約術のポイント④クレジットカード派には効果があまり期待できない
これまでに説明した封筒節約術は、あくまで現金派の節約術になります。
「足りなくなったらクレジットカードをきるから楽に実践できる」と思っている方は残念ながら封筒節約術には向いていません。
クレジットカードをメインとした節約術に切り替えた方がいいでしょう。
まとめ
封筒にお金を分けて目標貯金額を達成するための節約術についてご紹介しました。
家計簿をつける習慣がない人でも楽に予算を管理できる封筒節約術ですが、成功させるには的確な予算作りが重要になります。
また現金派には役立つ節約方法ですが、クレジットカードをメインに使用している家庭にはあまり効果がありません。
項目の分け方もポイントになってきますので、家計の実態に合わせて活用しましょう。