「なぜかなかなか貯金が貯まらない」「マイホーム資金を貯めるために家計をやりくりしたいけどやり方が分からない」という方はいませんか。
家計簿をつけるのが家計のやりくりの第一歩とも言われていますが、具体的な方法がよく分からない状態では意味がないので長続きもしません。
この記事では家計のやりくりを行う方法など家計管理の方法について解説します。
おすすめの節約術もご紹介しますので、参考にどうぞ。
まずは家計の諸費用の目安を知ろう
家計簿をつけるということは、月単位や年単位で家計の維持にかかっている諸費用が実際にどれくらいなのか内容ごとに把握するということです。
たとえば「一年間に貯金は年間の収入の約2割が妥当」という話を耳にしたことはないでしょうか。
一般的に家計簿上の黄金比率といえば貯金に2割、食費や家賃などの生活にかかる費用(生活費)に6割、そして習い事やスキルアップのための自己投資に2割といわれています。
この比率に応じて年間の収入の使い道に予算を立てることで計画的に貯蓄ができるというわけです。
夫婦共働きの場合も同様になります。
中には「自己投資を削ればもっと貯金できるんじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、将来の自分の年収をアップさせるためや人生を充実し生活の質を上げるためにも自己投資はしておいた方が良いです。
家計のやりくりは短期的な目標を達成するためのものではなく、長期的な視点に立って行われるべきものだからです。
立てた予算と現実に使用した金額の差を知るためにも、家計簿をつけることがやりくりの第一歩となります。
項目別の節約方法をご紹介
家計簿の役割について解説しましたが、実際に家計簿上で予算をオーバーしている項目をチェックしてみて下さい。
予算オーバーしている項目のオーバー分のコストカットを行うことで家計をうまくやりくりすることができます。
実際にはどのような手段でかかっている費用を見直せばいいのかご紹介します。
家賃
家賃は生活費に分類されますが、生活費に占める割合が最も高い項目であるともいえます。
目安として予算は月収(手取り計算)の20~30%が理想と言われています。
賃貸でも持ち家でも比率は同じと考えて良いでしょう。
ローンを組んでおり家計に占める割合が予算よりも高い場合はより金利の低いローンへの借り換えなどの検討が必要です。
賃貸の場合は更新費用や様々な手数料も考慮しておく必要があります。
大幅に予算を上回る物件に住んでいる場合は引っ越しも検討した方が良いですが、引っ越し費用もまた発生します。
住居に関しては金額が大きいだけによく検討した上で予算に応じた物件を探すことが重要になります。
食費
最近では娯楽として外食を楽しむ家庭も増えていますが、外食費も含めて食費は月収の10~15%が予算の目安です。
多くの家庭が2~3万円ほどが予算になります。
毎日コンビニでちょっとしたお菓子を買うのが日課という人もいるかも知れませんが、一日たった200円でも1ヶ月では約6000円になります。
かなり食費を圧迫しているといえますよね。
食費を予算内におさめるためには自炊はもちろん、節約レシピにもチャレンジすることが必要になります。
予算をさらに一週間毎に細分化し、お財布には1週間分の食費だけを入れておくと買い物のしすぎを防ぐことができます。
保険料
もしもの時の備えに保険は必要です。
月収の約2%が目安となります。
一家の稼ぎ頭だけではなく、配偶者も入院時の備えなどが必要になります。
保険の見直しについてはインターネット上で相談を受け付けてくれるところや複数の保険を扱う会社に相談するのも効果的です。
水道光熱費・通信費
月収の約10%が理想です。
通信費用がかかりすぎているという人はキャリアの見直しや格安SIMへの移行などを検討しましょう。
水道光熱費は無駄な使い方をしていないか今一度見直してみましょう。
被服・美容代
月収の約5%が目安です。
「頑張っている自分へのご褒美」とついつい予算オーバーしていないかチェックしましょう。
どうしても欲しいものがある場合は数ヶ月分貯めてから購入するようにするなど、長期的な運用もおすすめです。
交際費
理想は月収の約5%です。
冠婚葬祭などに備えて積み立てておき、必要となったときに使うスタイルになります。
「予定外の出費で痛い」ということにならないように、年間予算を決めて月ごとに積み立てておけば使わなかったときは貯金にまわせます。
雑費
雑費とはトイレットペーパーや洗剤などの生活日用品を指します。
月収の約3%が目安です。
「セールだからいっぱい買い込んでおこう!」と買いだめしすぎたりしていませんか。
節約以外のやりくり術

生活費の節約方法について解説しましたが、節約する以外にも家計のやりくり方法はあります。
それは「収入を増やす」という方法です。
本業以外に収入を増やす方法は次の三つが挙げられます。
クレジットカードのポイントを活用する
水道光熱費など公共料金の支払いにクレジットカードを利用したり給料の受取口座にネットバンクを活用することでポイントを貯めることができます。
貯まったポイントを換金することができる所もありますので、クレジットカードを賢く活用しましょう。
副業
インターネットの発達に伴い、自宅に居ながらにしてできる副業や自分で直接ものを売買できる手段が増えています。
なかなか本業での収入アップが見込めない人は副業にチャレンジしてみるのもおすすめです。
インターネット上のオークションやフリマで不要品を売ったり、趣味で作った物を売ってみたり、特技がある人はクラウドソーシングを受注したりアンケートモニターなどを受けるなど様々な副業があります。
投資
収入を増やす1つの手段として投資があります。
ただし投資はある程度の資本がある必要がありますし、それなりにリスクもあります。
きちんと勉強した上で運用しましょう。
自己投資として投資の勉強をしてからチャレンジするのがおすすめです。
まとめ
家計のやりくりの具体的な方法について解説しました。
やりくり上手になるためにはまずは家計簿をつけ、予算と現実のお金の動きにどんな違いがあるのかチェックする必要があります。
お金の動きがハッキリと見えてきたら、適切な対策方法が自然と見えてきます。
まずは家計簿をつけてみましょう。